絶望しないための

読書記録と日記を書いています。

2025年1月7日(旧友と邂逅、最高の瞬間)

2025年1月7日。

昨夜は全く眠れず、深夜に寮の談話室に移動し、押し入れで寝た。これにより、朝、談話室民のうるさい会話で強制的に起こされる。寝不足な感覚を残しつつ10時に起床。一度帰宅し、身支度をしてから研究室へ向かう。

今日は11時から19時の8時間を休憩含むバイトの就労時間と設定した。ちょうど11時頃に研究室に到着し、13時くらいまで稼動。昼食は久々に大学生協ケバブプレートを食べる。研究室に戻り音楽を聴くなどして少しくつろぎ、15時からバイトを再開。17時半くらいまで稼働した後、研究グループのミーティングに参加し、進捗を報告。18時半頃にマクドナルドに移動し、最安のセットメニューで夕食を済ませる。そのまま1時間半程稼働してノルマの6時間稼働を達成。今日の仕事は終わりとした。

今日は少しエモーショナルな出来事があった。昼食のため大学生協まで歩いている途中、付属図書館付近で、寮の同期で久しく会っていなかったHと偶然邂逅したのだ。俺はヘッドホンで音楽を聴いていたし寝不足気味、彼は卒論を提出しに行くところだったらしい、よく目があったものだ。俺たちは久々の再会を喜び、その場で30分ほど立ち話をした。

彼は大学2年生になる頃に寮を出てしまい、最後に会ったのは3年くらい前である。まずは俺を含めた寮の面々の近況報告から始まった。改めて報告していくと、寮生の近況は散々なものだ。2年以上留年しているものばかりなのである。Hは呆れたように笑っていた。かくいうHもまた2年留年しているのだが。しかし彼はなんだか晴れやかな顔をしていた。俺は彼がずいぶんと苦悩していたのを知っているが、色々なことに折り合いをつけて前向きに生きているであろうことが察せられた。

今度はHの近況の話に移る。彼は就活でずいぶんと苦労したあげく、船舶操縦士としてのキャリアを進むことにしたらしい。予想の斜め上を行くような選択だ。就活をしていく中で、競争的なエリートサラリーマンの道は自分には合ってないと判断したとのこと。船舶操縦士は毎日色々な場所を訪れる。毎日同じ場所で同じことを繰り返す都会の仕事よりも刺激的で楽しいだろうと考えたようだ。俺と同じような思考でキャリア選択をしていてかなり意外だった。Hはどちらかと言うと"普通"にこだわるタイプだと思っていたからだ。

Hは談話室の面々の間で、もう死んでいるんじゃないかと半分ネタで噂されるくらいには苦しんでいた。何か社会的なものに強くとらわれている印象があった。それがあろうことか、俺と同じような"自由"を志向する道を歩むことにしていたとは!そして少しでも希望を感じていようとは!とても嬉しかった。

"最高の瞬間"という言葉が思い浮かんだ。人生に突然現れるこういう情緒的でハッとさせられる瞬間。そしてその予感。それらの余白を埋めるように生きることが"個人"としての"成熟"たりうる。また、そのような生には"孤独"の味わいが秘められている。そんなことを直観した。俺らしくない非論理的な思考である。なにか詩情のようなものの感覚を掠めた気がした。