2025年1月3日。
12時半頃に起床。ココナッツオイルをコンビニのリンゴジュースに混ぜて飲み干し、エネルギーを補給。テキパキと支度を済ませる。今日も寮の友達3人と出かける予定を立てていた。待ち合わせ時刻は14時。早めに談話室に向かい、江藤淳の「成熟と喪失」を読みながら時間になるのを待った。
14時半頃にメンバーの全員が集まり、最初の目的地である烏丸御池の「新風館」まで歩いて向かう。新風館は意匠に凝った建築や空間設計、音響が特徴のアートスペース的なショッピングモールだ。現代アート的なオブジェと草木で構成されアンビエントな音楽が流れている中庭があり、それを取り囲むように雑貨屋やカフェ、アパレルショップが立ち並んでいた。当初は服を買おうという話だったのだが、思っていたよりもアパレルが充実していなかったので、主に雑貨屋をみて回る。俺はラップトップに貼るステッカーを購入。ほかの3人は何も買っていない様子。30分ほどぶらぶらして、建物を出た。
次に向かったのは烏丸三条の大垣書店。本棚をみてべらべらと話しながら店内を散策。欲しいと思っていた人文書や最近発売の少しマイナーなエッセイ集など、品揃えが豊富で少し興奮した。流石、京都の書店である。迷ったあげく、「海猫沢めろん随筆傑作選 生活」を購入。やはりほかの3人は何も買っていないようだった。俺だけが買い物好きみたいでなんだか変な気分だ。俺は本来ケチな方なのだが。最近は収入が増えて財布の紐が緩くなってきているのかもしれない。
書店の次はカフェ。イノダコーヒー本店に向かう。店には行列ができていた。見たところ席は多そうなのだが、よほど人気なのだろう。15分ほど並んで中に入ることができた。内装は高級感にあふれていて、一目で普通のカフェではないと察した。良いコーヒーが飲めそうだと期待感が高まる。俺はメニュー表の一番上にあった、「アラビアの真珠」なるコーヒーを注文した。一杯で750円。ドトールの倍以上の値段である。コーヒーが来た。まず香りが強い。一口飲んでみる。酸味が強くコーヒーの味わいがしっかりと感じられた。俺は濃いめに抽出されたコーヒーが好みなので大変満足だ。ちょっと場にそぐわないお互いの経済状況の話などしながら、ゆったりとした時間を過ごした。
日が暮れて、最後に向かったのは焼肉屋「牛角」。さらに寮の後輩2人が合流し、合計6人で肉と酒を漫喫した。途中で合流した後輩のN君、なんだがいつもより表情が明るい。話を聞けば、彼は今、VRホモ恋愛に興じているらしい。いわゆる「お砂糖」という言葉で暗示される、VRChat上での美少女アバターを介した恋愛だ。N君は今までキャリアのことや恋愛のことでひどく悩んでいるようだったのだが、普通の形ではないにしろ、人生が好転しつつあるようで良かった。むしろVR恋愛などという現代では異端の道に進もうとしているのはカッコいいと思う。ぜひ男の恋人と素晴らしい関係を築いて、オルタナティブを開拓していってほしいものだ。
それなりに酔っぱらって、ハイテンションで話しながら歩いて帰寮。談話室では、年末から連日続いていたT君との人生論の話、もとい人生相談の総決算的な対話をして帰宅。風呂に入って前日の日記を書いて寝た。